「それでも、愛してる」(映画)

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メル・ギブソン主演の2011年製作の映画で、監督は女優のジョディ・フォスターで、16年ぶりにメガホンをとった監督第3作ということです。
「リーサル・ウェポン」からメル・ギブソン、いいなと思っていて、その後も彼の映画は何本か観ていますが、久し振りに観たメル・ギブソンで嬉しかったです。
が、ちょっと重い映画でした。
封切り前にTVでCMが流れていたのを観ていたので、うつ病の話だとは知っていましたが。。。。
DVDが発売になってレビューを見たら、余りいいことは当時書かれていませんでしたが、これも久し振りに見たら好意的なのが多かったですが、ビーバーの人形が出てきても可愛いとは言っていられなくなるのですが、
でも、良かったです。いい映画だと思います。

で、ただ暗くもないです。
微笑ましいシーンもあります。
次男と主人公のシーンは微笑ましく、可愛いいです。
意気揚々とする主人公シーンもありますし、
が、特にラスト・シーンは、心が通じ合う、理解する、いたわり合う、励まし合う父と長男の抱擁シーンで、
なんとも言えない、ジ~ンとくるものがあります。

長男はうつ病の父親と同じ症状になる不安を持っていて、おまけにビーバーの人形を片手に持ってしか話せない父親を受け入れられなくなっています。
そんな彼は、学校でレポートの代筆で稼いでいます。ある日卒業の挨拶文を頼まれます。ちょっと訳ありの優秀な女の子で、彼女との間に恋が芽生えますが。。。。代筆が学校に知られ、彼女とも。。。。と、家と自分のことで目いっぱいになる長男です。
その長男が主人公に、「小さい時はパパみたいになりたかった。それからはパパみたいになりたくない!」と。
そんな長男が。。。。。変わるんです。映画なのに嬉しくなった私です。大人になるんですね。

で、妻なのですが、妻は。。。うつ病の夫を支えられなくなるんです。離れてくらそうと。
が、次男はパパが好きで。。。。
で、突然ビーバーと現れた夫ですが、次男に引きずられ夫を受け入れていくのですが、
ビーバーを引き離そうとして失敗します。また夫の元を離れますが。。。。。
基本的に支えようとする妻ではないように思いました。
一緒にやっていけるかどうかで、愛してるとは言いますが、自分と子供を守ることだけのように思いました。
ん~、でも、愛しているというのも確かかなと思う感じの妻です。

で、肝心の主人公なのですが。。。。。うつ病から自殺しようとしますが、お風呂場でパイプにネクタイで首を吊ろうとしますが、重みでパイプが落ちてきたり、飛び降りようとすると~と、ちょっと笑ってしまうシーンが入りますが。。。
本人は真剣で。。。。。で、ある日捨てられているビーバーのぬいぐるみを拾うのですが、
ぬいぐるみを手にするとドンドン、自分の思いや考えを話始め、家族にも仕事にも積極的になります。
TVにも出て有名にもなります。
ビーバーのぬいぐるみと一体になる主人公なのですが。。。。妻にビーバーを引き離されようとしたときから変わります。
ビーバーが、家族と彼を引き離そうとします。相変わらず彼の口から言葉が出るのですが、アップになるのはビーバーの顔で。。。。。ホラー?オカルト?という感じです。
えっ、そちらの映画?と、思わず思ってしまいました。

が、彼は強い意志を突然持って。。。。

と、展開するのですが、うつ病の辛さ、闘いと、家族と。。。孤独と。。。。けっこう重いです。
おまけに子供たちの問題。次男は学校でいじめられていますし、長男は長男で危なっかしいですし、付き合う女の子も可愛いのですが微妙で。。。

で、この映画は2011年で、うつ病の人も多くなっているかなと思いますが、益々増えている最近だと思います。
統計とかは知りませんが、
<厚生労働省の調査によると平成20年の段階で躁うつ病を含む気分障害の患者人数は70万人以上おり、人口の16人に1人の割合で生涯1度うつ病にはかかるとも言われています。
また、平成23年には95.8万人へと急増しているとの報告もあります。>
<世界保健機関(WHO)は、世界でうつ病に苦しむ人が2015年に推計3億2200万人に上ったと発表した。・・・日本は約506万人。>
ということです。それから随分経ちますが。。。

なので、妙な重さというか、いろいろ考えさせられというか。。。。他人事と思えないテーマでした。
が、メル・ギブソンはいい感じで演じているというか、真剣なのですが、陰険ではなく、負けていても挫けていても何かしら違うというか、人間味があるというか、いい感じに思いました。

後年のインタビューで、ジョディ・フォスターは本作を自身のキャリアベストだと語っているのだそうです。

で、この邦題は<まさに!>という感じがします。原題よりピッタリ!と思いました。


2011年製作/91分/
原題:The Beaver

監督 ジョディ・フォスター
脚本 カイル・キレン
製作 アン・ルアーク、スティーヴ・ゴリン、キース・レドモン
音楽 マーセロ・ザーヴォス

キャスト
ウォルター・ブラック - メル・ギブソン
メレディス・ブラック - ジョディ・フォスター
ポーター・ブラック - アントン・イェルチン
ノラ - ジェニファー・ローレンス
ヘンリー・ブラック - ライリー・トーマス・スチュワート
モルガン・ニューウェル副社長 - チェリー・ジョーンズ

ストーリー
鬱症状を抱えた玩具会社社長、ウォルターのもとから、ふたりの息子と妻メレディスは別居していった。為す術もなく自殺に走ったウォルターであったが、彼の手にしたビーバーの腹話術人形の語る言葉がその命を救った。その日よりビーバーが彼の代弁者となり、家族問題や窮地に陥った会社の経営方針に口出しを始めた。ビーバーは宿主であるウォルターに似ぬ積極的な発言で、一躍彼を会社の救い主に祭り上げる。だが、所詮はウォルターの分身に過ぎないビーバーの言葉は家庭をも救うことはできず、息子たちとのあいだの溝は深まる。そして自分と家族たちとの絆を取り戻すべく、ウォルターは人形をはめ込んだ片腕を回転ノコギリの前に置くのだった。

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